12月本公演について劇団からの大切なお知らせ



空晴座長 岡部尚子です。


いつも空晴を応援いただき、ありがとうございます。

去年ギリギリまで発表などを控えることが、今の状況でいいのではないかと判断して詳細決定や告知などを遅い時期にしたのですが、
それはそれでもう予定が決まってしまってるなどなどのご指摘も受けまして
今回は年明け早々に、次回公演のお知らせをさせていただきました。


ほぼ1年後の12月公演。


客演のお二人、浅野彰一さんと太田清伸さんも皆さまにお知らせして、期待の声をお聞きしていたのですが

ここでひとつ出演者に関する、お知らせをさせていただく事となりました。


実はこちらも去年の稽古中に一度話が持ちあがり、その後劇団内でも話し合いなどをしてきて、
もし状況が変われば…という期待も持っていたのですが、どうにも避けられない事態となりましたので
公演半年前ですがお知らせさせていただきます。


空晴劇団員のうち、2名 次回本公演に出演致しません。


一人は南川泰規。

南川はこれまでも、外部出演の為に「明日の遠まわり」「一番の誕生日!」「向こうの景色」には出演しておりませんが、
今回も劇団外の活動で頑張ってみたいとの申し出があり、座長である私がそれを許しました。

劇団とはいえ、空晴は強制力を持って「絶対出ろ」などという集団ではありません。

もちろん、劇団員全員が出演する事が一番だとは思っています。
でもここ数年私の中でも劇団や座長としての色々な想いや、お芝居をする事自体の意味合いも変化したり増えたりしていき、「出てもらう」
作家としては「役者に書かせてもらっている」という気持ちにもなっています。

ただ、劇団員から「出てあげる」「書かしたる」と言われると腹立ちますけどね。
相互関係として「出てもらう」「出してもらう」という上に、成り立っているのが今の空晴のスタンスです。
ただ、これが一番いい事で、全ての集団に当てはまるとも思っていません。あくまで、うちのスタンス。

なので劇団員が「出ます」というと「もちろん」ですし、「出ません」というと「わかった」なのです。

もちろん劇団員がそれぞれにちゃんと考えてくれているという信用もあります。


長くなりましたが…もう一人出演しない劇団員が

上瀧昇一郎。

言わずと知れた旗揚げメンバーです。
5人で旗揚げした空晴。

川下は旗揚げ直後にタイで亡くなり、平本も役者引退などを経てそれでも制作として空晴を、そして私自身を支えてくれておりましたが、4年前に亡くなりました。


残る旗揚げメンバーのうちの一人で、更に空晴のお芝居では他にこの部分を支える人がいるのか、という真っ芯を担ってくれていた上瀧が、次回本公演には出演致しません。


これは私の制作としての至らなさが大きく、スケジュールがうまくいかなかったのが要因です。

上瀧の出演を楽しみにして下さっている皆さま、本当に申し訳ございません。


ひとつ断っておきたいのが
去年の作品「向こうの景色」で、線を引く、という事について書いたのはこのような状況を予想していたわけではありません。

なんだか上瀧の役者幕引きのように思われ、だからあの作品、あのラストシーンと受け取ってはいただきたくありません。

上演時やオンライン配信時にも書きましたが、あのラストは私にとっては前向きなベクトル。

折り合いをつけるという事が、辞めるのか再挑戦なのかは、本人だけしか決められません。そして辞めること=マイナスだとは思いません。
空晴の前に所属していた劇団の仲間も全員がお芝居を続けているわけではないですが、それぞれの場所や生活の中で常に進んでいます。
次の壁、次の挑戦に向けて進んでいます。

もちろんお芝居の場でそれをしている仲間も。

なので、前回公演の内容とは全く関係もありませんし、それがわかっていたから書いたという内容でもありません。

あくまで次回本公演に出演できないというだけです。


だけですが、
劇団としてはとても大きい事です。

旗揚げ公演は私は出演しておらず、その後も男性キャストばかりのお芝居では出演をしてない作品もあります。

が、上瀧は出続けていました。
しかも上瀧の役割がしっかりとあるのがこれまでの空晴作品。

なので劇団としても一大事です。

ですが、かといって公演自体を取りやめるという決断はしたくなく、幸い心強いゲストも二人もお呼びしています。

もはや劇団員といってもいい太田さん、

そして旗揚げ前からずっとお世話になっていて、空晴では親戚の叔父ちゃん的な存在の浅野さん。

このお二人に支えて頂こうなんて思っています。

出演はしませんが、稽古場に上瀧もきっと顔を出す事になるので一緒に創っていくことにも変わりはなさそうです。


留守を守る。そんな気持ちで

旗揚げから少しずつ少しずつ成長をしている(はずの)小池。

ここ数年でかなり頼りがいがある劇団員となった古谷、駒野。

そして私、岡部の4人で臨みます。
どうぞ、皆さまよろしくお願い申し上げます。


これで旗揚げから全作品に出演しているのは小池のみ…プレッシャーも大いに感じてもらいます。


南川泰規です。

少し前に座長に、
東京で活動したい。色んな現場に挑戦したい。と気持ちを伝えました。
そんなわがままな思いを尊重していただき、現在は劇団外の活動に集中しています。
大阪での劇団作業は手伝えないし、劇団員の方々に迷惑かけることは目に見えていましたが、
空晴を利用してやるみたいな気持ちでもいいから。とまで言っていただき背中を押してもらえました。
なので、ただいま絶賛修行中です。
空晴の舞台で成長した姿を皆様にお見せ出来るまで、南川の事を覚えていて欲しいです。またわがまま言ってすみません。


上瀧昇一郎です。

この度、生活上の都合により空晴第21回公演を欠場する事になりました。

所属する劇団の公演に初めて出演しない事になり、お客様や関係者の皆さんに動揺を広げてしまう事を心苦しく思っております。

理由は病気などではなく、生活していく上での仕事の問題です。今後も勿論出演を続けますので、そこはご安心下さい。

今回出演して下さるゲストのお二人とは共演を楽しみにしておりましたが、どうしても出演できない事となってしまいました。劇団員に苦労や迷惑をかける事もとても申し訳なく思っております。

皆さんのご理解が得られるよう、今後の活動にもより一層力を込めて頑張りたいです。今後ともどうか宜しくお願い致します。